平成21年当時、IMOでは、STCW条約の包括的見直しが実施され、従来Bコードの推奨内容であったBRM/ERM原則がAコードの強制要件に規定されることが確実となったため、実際の当直実施状況の画像等を用いてERM要件を分かりやすく説明する視聴覚資料を作成することとしました。(なお、BRM/ERM原則はマニラ改正でAコードの強制要件に規定されました)
視聴覚資料作成に当たっては、船社関係者、海技教育関係者等からなる専門委員会を設置して、内容等について審議検討するとともに、作成した視聴覚資料(DVD)は、関係機関に無料配布するとともに、IMO、STW小委員会で紹介するとともにモデルコースの参考資料として提案し、了承されました。
なお、ERMとは、Engine-room Resource Management(エンジンルーム・リソース・マネジメント)の略称です。(平成21~25年度実施)
活動と成果物
平成25年度
- IMO第44回訓練当直基準小委員会(STW44)(平成25年4月29日~5月3日;於ロンドン)においてDVDの内容についてプレゼンテーションを行い、当該DVDが参考資料として記載されている「機関士に関するモデルコース」が承認されました。
平成24年度
- IMO第43回訓練当直基準小委員会(STW43)(平成24年4月30日~5月4日;於ロンドン)において、DVDについてIMOの「機関士に関するモデルコース」の参考資料として提案しましたが、当該モデルコースが再検討とされました。
平成23年度
- ERMに関する教材DVDを作成し、海事関係者に配布しました。
平成22年度
- 第2回ERM専門委員会を開催(平成22年7月15日)
- 第3回ERM専門委員会を開催(平成23年2月10日)
平成21年度
- 第1回ERM専門委員会を開催(平成21年10月1日)